物忘れと認知症の違いについて

2016.09.20

多くの人は60才頃を目安に加齢にともない、記憶力や判断力、適応力が衰えて、知能の老化がみられるようになります。記憶力の老化が進み、物忘れが多くなりますが、加齢による自然現象ですので、認知症の症状ではありません。お母様も加齢による物忘れのように拝見します。

認知症は病気により、脳の細胞の働きが悪くなることで起こる症状や状態のことです。進行すると日常生活に支障が出てきます。
お母様の物忘れを認知症の症状として表現すると友人と約束したことや、通院自体を忘れたりします。
事象や体験自体を喪失してしまうので、認知症の方は理由が分からず「約束なんかしていない」と混乱し怒ることがあります。

もしお母様の物忘れが心配でしたら、対処として、目にしやすい場所に大きなカレンダーで予定を記入すると安心です。ご家族と一緒に予定確認するのも一つです。
近くの認知症疾患医療センターにご相談ください。無料で電話相談できますし、認知症予防方法や必要な医療機関などアドバイスが受けられます。