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認知症の予防について
だれもが、認知症になりたくない、元気で過ごしたいと思っています。
残念ながら「こうすれば認知症にならない」という絶対的な方法は確立されていません。
しかし最近の研究から「認知症になりにくい」方法が少しずつわかってきました。
認知症の予防方法は大きく分けて2種類あります。
生活習慣をこころがけるものと、認知症になると低下する能力を鍛えるものがあります。
50代以上の脳では老化と修正が行われています。この過程で社会参加や規則正しく
過ごすことが認知症進行予防に大切だと言われています。
1 認知症になりにくい生活習慣をこころがける
認知症の約6割を占めるアルツハイマー型認知症の発症に、生活習慣が大きく関わっていると分ってきました。
①食習慣⇒脳の状態を保つ
野菜、果物、(ビタミンC,E,Bカロチン)をよく食べる
魚(DHA,EPA)をよく食べる
赤ワイン(ポリフェノール)を適度に飲む
②運動習慣⇒脳の状態を保つ
週3日以上の有酸素運動をする。
③対人接触⇒認知機能を良くする
人とよくお付き合いをする。人と話す。
④知的行動習慣⇒認知機能を良くする
読み書きをする。ゲームをする。映画や興味のあるものを観に行く。
⑤睡眠習慣⇒脳の状態を保つ
30分未満の昼寝。起床後2時間以内に太陽光を浴びる。
2 認知症になると落ちる能力の鍛え方
認知症に至る前の段階では、通常の老化とは違う認知機能の低下が見られます。
この時期に最初に低下する認知機能が「エピソード記憶、注意分割機能、計画力」です。
これらを意識してよく使い、鍛えることで認知機能の低下を予防します。
①エピソード記憶⇒体験したことを記憶として思い出す。
方法:2~3日遅れの日記を書く。レシートを見ないで家計簿をつける
②注意分割機能⇒複数のことを同時にする、注意を配る機能
方法:料理を一度に同時進行で何品も作る。
会話をする時に相手の表情や気持ちに注意しながら話す。
③計画力⇒順序だてて考える機能
効率の良い買い物や旅行の計画を立てる。
頭脳ゲーム(囲碁、将棋、麻雀等)をする。
やり慣れたことでなく、新たなことをする。
以上のような予防対策を日常生活の中ですこしずつ取り入れることが大切です。
認知症の予防を第一に、生き活きとした生活を送ることからはじめましょう。
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