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MCI(軽度認知障害)と認知症|MCIが疑われる要介護者の7割が、ケアマネジャーの勧めにより受診

軽度認知障害(mild cognitive impairment 以下、 MCI)は認知症ではないが、 認知機能が年齢相応のレベルより低い、境目の状態。1年あたりMCIの人のおよそ5~15%は認知症に進行し、逆に16~41%は正常に回復すると考えられている※。認知症への進行を予防するため生活習慣病の管理や適度な運動をしつつ、もし認知症になってしまったら早期発見、 早期治療することが重要だ。

全国のケアマネジャー9万人が登録するウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」、 全国にリハビリ型デイサービス「 レコードブック」を展開するなど、様々なヘルスケアサービスを運営する株式会社インターネットインフィニティーが行った、 要介護高齢者の医薬品独自調査サービス『CMNRメディカル 』第5回調査「軽度認知障害(MCI)に関するアンケート」の結果を紹介しよう。

※日本神経学会(監).CQ4B-2.軽度認知症障害mild cognitive impairment(MCI)から認知症へのコンバート率およびリバート率はどのようなものか.認知症疾患診療ガイドライン2017.p147

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MCI(軽度認知障害)と認知症|MCIが疑われる要介護者の7割が、ケアマネジャーの勧めにより受診

受診するよう勧めたいかどうか

MCIに疑われる利用者がいる場合、 本人や家族に受診するよう勧めたいケアマネジャーが約85.8%でした(n=625)。

MCI(軽度認知障害)と認知症|MCIが疑われる要介護者の7割が、ケアマネジャーの勧めにより受診

実際に受診をしたことを把握できた割合

MCIが疑われる利用者に病院受診を勧めたいと答えたケアマネジャー534人のうち、受診勧奨をしたことがあるケアマネジャーは381人でした。そのケアマネジャーが受診勧奨をした利用者のうち、実際に受診をしたことを把握できた割合は約7割でした(n=381)。

MCI(軽度認知障害)と認知症|MCIが疑われる要介護者の7割が、ケアマネジャーの勧めにより受診

利用者のようすは

MCIや認知症と診断された利用者は、 「積極的に治したい」16.3%、「できれば治したい」44.7%、 「現状を維持したい」25.0%であり、9割近くの利用者が現状維持又は改善を望んでいました(n=208)。

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気持ちへの悪影響について

97%のケアマネジャーが、認知機能の低下により生じた排便トラブルが在宅での介護を続ける気持ちに悪影響を及ぼす(「よくある」、「少しある」)と回答しました(n=625)。

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