特養と老健の違いについて

2017.01.13

老健は介護老人保健施設で、母体は医療法人です。入所者100人に対して常勤医師1名以上、看護師10名以上の規定があります。常勤医師が施設長兼任されている施設があります。病院での治療を行い、リハビリなどで長期入院となり、自宅での日常生活が困難となったご高齢者が入れる施設です。特定疾病の方も入れるので入所者の年齢はご高齢者ばかりとも限りません。介護職は日常動作、トイレ、入浴など多岐にわたり、その方が自立し在宅復帰できるように援助・介護を行います。また、施設によっては、ケアマネ・PTとともに在宅訪問し、今後のケアプランやリハビリの方向性など一緒に提案を行うところもあります。在宅復帰率は施設によって異なります。契約の時点で期限を限定され6ヶ月でやむなく他の老健に行かれる方もいれば、2～3年そのままの方もおられます。
　特養は特別養護老人ホームで、社会福祉法人が母体です。常勤医師の規定はなく、だいたいの施設が提携している病院からの往診となり、看護師は3人以上の規定があります。入所者は施設を生活の拠点として最期まで生活ができます。リハビリも行いますが、加齢によりADLの低下はありますのでその方にあった維持に努めます。介護職は日常全般の介護を行い、ターミナルケアにも携わります。
大まかな説明になりましたが、老健でも「看取り」に力をいれているところも増えてきていますので、転職時の参考にいなればと思います。