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難病のパーキンソン病、患者自身深く知って 八尾の富山型デイ、定期的に勉強会

難病のパーキンソン病の患者を中心とした富山型デイサービス「地球の子」(富山市八尾町黒田)がことしで開所5年を迎えた。より良い療養生活をサポートしようと、患者向けの勉強会に力を入れ、半年に一回程度開いている。管理者の中川美佐子さんは「患者自身が病気について知ることが大切」と呼び掛ける。(八尾・婦中支局長 藤木優里)

 地球の子はパーキンソン病を患っていた中川さんの父の介護をきっかけに2014年に開所。現在は市内在住の49人が利用し、笑いヨガなどのリハビリに取り組んでいる。

 父の介護を通し、患者自身が病気について知ることが大切だと感じた中川さんは、開所当初から患者向けの勉強会を開いてきた。しかし、1度きりの開催では、患者と施設双方にとって症状の改善などにつなげにくいと考え、最近の1、2年は3回にテーマを分けて行っている。

 次回の勉強会は7月30日から実施。第1回は病気や薬の基礎知識を学ぶ。第2回では日々の記録の付け方、第3回は病院で医師に自分の症状を正しく伝える練習をする。8月31日には兵庫県リハビリテーション西播磨病院の水田英二副院長を招いて個別相談会を開く。中川さんは「家族も一緒に来てもらい、理解を深めてほしい」と話している。

 参加費は各回500円。患者はお薬手帳など服用中の薬が分かるものと難病手帳を持参する。問い合わせは地球の子、電話076(461)5557。

北日本新聞社