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長時間テレビで血栓リスク 阪大チーム エコノミー症候群の死亡
テレビを長時間見ると、静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)で死亡するリスクが増加することを、大阪大のチームが約8万6000人のデータ解析で解明した。
1日5時間以上見るとリスクは2時間半未満の2.5倍。脚を動かさず血流が滞り血の塊(血栓)ができたのが原因とみており、意識して動くことや脚のマッサージ、水分摂取を勧めている。こうした因果関係を大規模調査で示したのは初めてと説明している。
チームは、1988~90年に全国約8万6000人(当時40~79歳)に1日の平均テレビ視聴時間などを尋ねたアンケートとその後の死亡状況のデータを使用。
2009年末までにエコノミークラス症候群で死亡したのは59人で、うち13人が5時間以上テレビを見ていた。この結果をその他の人のデータとともに解析したところ、5時間以上の人の死亡リスクは2時間半未満の2.5倍。2時間半~5時間未満だと1.7倍だった。解析では高血圧や飲酒など他の生活習慣の影響は除いた。