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動脈硬化阻止には高い持久力が有効 国立健康・栄養研究所チーム
持久力がある人は、加齢による動脈硬化が食い止められている可能性があるとする研究を、国立健康・栄養研究所のチームが専門誌に発表した。
同研究所健康増進研究部の丸藤祐子研究員らは、東京都と岡山県の26~69歳の健康な男女計470人について、持久力がその後の動脈硬化の進み具合とどう関係していくかを調べた。
持久力は、自転車をこいでいる間の1分当たりの最大酸素摂取量で評価。
動脈硬化の度合いは、血管を脈の波が伝わる速さで判定し、研究開始時から2年後までに血管がどれだけ硬くなったか、変化を調べた。
対象者を研究開始時の持久力で「低い・中間・高い」の3グループに分け、年齢や体格、血糖値、中性脂肪などの影響を考慮して比較した。
その結果、持久力の低いグループはほかのグループより動脈硬化が進行していたのに対し、持久力の高いグループでは2年後にも変化がほとんどなく、動脈硬化が食い止められていたことが分かった。
持久力の高いグループには、ジョギングや水泳、ダンスなど有酸素運動を習慣にしている人が多く、活動的だった。