介護・医療関連ニュース
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摂食・嚥下対応でディズニーの飲食店を追加-厚労科研・研究班、検索マップに(医療介護CBニュース)
厚生労働科学研究委託費による研究班は、摂食・嚥下機能が低下した人に対応する医療機関や飲食店が検索可能な全国規模のマップに、東京ディズニーランド(千葉県浦安市)を追加した。15日現在、同マップで検索できる飲食店は13店舗となった。【松村秀士】
摂食・嚥下については、病院関係者でも地域で適切なサポートができる医療機関を把握していないことが多いことから、退院した患者が口から食べ続けるための訓練などを受けるのが難しいといった問題があった。
こうした状況を踏まえ、厚労科学研究委託費による長寿・障害科学総合研究事業の研究班(業務主任者=戸原玄・東京医科歯科大大学院准教授)は、2014年4月から17年3月まで、「高齢者の摂食嚥下・栄養に関する地域包括的ケアについての研究」を実施。その取り組みの一環として、嚥下訓練や嚥下内視鏡検査などに対応する医療機関、飲み込む機能が低下した人を対象にした食事を提供する飲食店を検索できる「摂食嚥下関連医療資源マップ」を作成し、公開している。
研究班はこのほど、きざみ加工やペースト加工を施した食事を提供する東京ディズニーランドの店舗を、同マップに追加した。同マップでは15日現在、飲食店13店舗と医療機関約1200施設の検索が可能で、研究班は摂食・嚥下機能が低下した人の外出のきっかけや、地域での継続的な支援につながるよう活用を促している。