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全国初「大卒プラス2年で看護学学士」課程-聖路加国際大が開設へ、他大学文系卒もOK(医療介護CBニュース)

聖路加国際大は、どの大学の学部でも4年制を卒業した人が必要な教育を2年間受ければ、看護学の学士と看護師国家試験の受験資格が得られる課程を、来年4月に開設すると発表した。同大によると、こうした教育課程を設けるのは全国で初めて。【松村秀士】

 2009年7月の保健師助産師看護師法の改正により、看護師国家試験の受験資格の1つとして、それまでの「3年以上」という履修年限がなくなり、文部科学大臣が指定した大学で必要な学科を修めて卒業した人に見直された。

 この法改正などを踏まえ、同大は看護人材のさらなる増加などを目指し、4年制大学を卒業した人が、看護に必要な基礎科目や専門科目などの計98単位を2年間で履修すれば、看護師国家試験を受けられる教育プログラムを来年度に開設する。主に4年制大学の新卒者や社会人などが対象で、定員は30人。同大では来月2日まで募集を受け付けている。

 14日に開かれた記者会見で、同大看護学部の堀内成子教授は、開設予定のプログラムについて、「大卒の社会人が看護師になるには最短。成功させて、多くのいいナースに活躍していただきたい」と述べた。