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管理栄養士国試の合格率11ポイント減-厚労省、合格者数は3年ぶりに1万人割れ(医療介護CBニュース)
厚生労働省は10日、今年3月に実施した第30回管理栄養士国家試験の合格者を発表した。合格率は、昨年の国試と比べ11.0ポイント低い44.7%。合格者数は8538人で、3年ぶりに1万人台を割った。【佐藤貴彦】
管理栄養士の国試は原則、年1回実施される。今年は昨年より798人少ない1万9086人が受験した。2014年は1万411人、昨年は1万1068人が合格したが、今年は1万人に届かなかった。
管理栄養士の養成施設の卒業者に対して試験科目の一部を免除する制度が廃止された06年の国試以降で、合格率は4番目に高い。ただ、受験者を属性別に見ると、管理栄養士の養成施設を卒業した後に受験した既卒者の合格率(5.4%)は最低で、栄養士の養成施設を卒業した後に実務経験を積んで受験した人(9.2%)は4番目に低かった。
厚労省の担当者は、応用力を試す問題を充実させるなど、今年の国試から出題基準が変更されたことが合格率低下の理由の一つだとみている。昨年までの出題基準は、12年の国試から適用されたものだった。