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【病院探訪】心臓病に強い 進化するPCI治療、病変に応じた見極め重要 東京慈恵会医科大学附属病院・循環器内科、虚血性心疾患(ZAKZAK )
近年、急性心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患の治療では、血管に細い管(カテーテル)を入れて、先端の医療機器で治療を行う「冠動脈インターベンション(PCI)」治療が普及している。心臓の冠動脈という血管に生じた狭窄(きょうさく)や閉塞(へいそく)部をバルーンで拡張したり(風船療法)、薬剤のついた筒状のステント(薬剤溶出性ステント)を留置して、血流を良好にする治療法だ。最近では冠動脈CT(コンピューター画像診断)検査の進歩も、その診断に大きく貢献している。
ただし、どのような病変に治療が必要か、見極めは重要になる。そんなPCIの最先端の治療を行っているのが、東京慈恵会医科大学附属病院循環器内科だ。
「PCIにおける薬剤溶出性ステントなどのデバイス(機器)は、新たなものがおよそ10年単位で推移しています。年々患者さんが増加する中で、適用を含めた適正な診断と治療は、以前にも増して必要不可欠になっているのです」
こう話す同科の小川崇之准教授(50)は、PCI治療のエキスパートであり、治療の難しい慢性完全閉塞という冠動脈疾患のPCIも得意としている。
「虚血性心疾患では、動脈硬化のある人に病気を起こさせないことが重要ですが(一次予防)、PCI治療をされた方も、新たに病気が再発する可能性があります。それを防ぐには、再発させないための厳格な生活習慣の管理(二次予防)にも力を入れています」





