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インフル患者、1週間で10万人-感染防止で入院患者の面会制限も(医療介護CBニュース)

インフルエンザで医療機関を受診した患者が先月下旬の1週間で約10万人いたことが2日、厚生労働省が公表した患者報告で分かった。流行が拡大している地域では、院内感染を防止するため、入院患者への面会を制限する動きが出てきた。【新井哉】

 11月21日から27日までの週の全国の患者報告数(定点医療機関約5000カ所)は、前週比約30%増の定点当たり1.79人。38都道府県で前週の報告数を上回った。

 都道府県別では、沖縄が9.09人で最も多く、以下は栃木(5.75人)、福井(5.38人)、岩手(4.22人)、北海道(3.85人)、石川(3.06人)、福島(2.94人)、富山(2.83人)、山梨(2.34人)、群馬(2.33人)、岡山(2.24人)、埼玉(2.18人)、宮城(2.15人)、愛知(1.9人)などの順だった。

 この週に全国の医療機関を受診した推定患者数は、前週より約3万人増の約10万人で、年齢別では5-9歳が約2万人で最も多かった。今シーズン(9月以降)の全国の累計患者数は約36万人となった。

■受診者にマスク着用促す

 11月に入ってから患者が急増した岩手県内では、盛岡市立病院が入院患者への面会を禁止している。前週から流行期に入った山梨県内でも県立中央病院が「お見舞いは、患者の家族でも中学生以下は原則不可」といった注意事項をホームページに掲載。東京都内の町田市民病院も面会の制限に加え、外来を受診する人にマスクの持参・着用を呼び掛けている。