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旭化成ファーマ、骨粗鬆症の新薬説明会 年1回投与で通院負担軽減

旭化成ファーマは、年1回投与の骨粗鬆(こつそしょう)症治療薬「リクラスト」(一般名=ゾレドロン酸)の新製品説明会を開催した。同社の堀一良社長は「通院が困難な患者さんの治療や通院の負担が軽減できる」と述べ、「患者のライフスタイルに合わせた新たな骨粗鬆症治療の選択肢を提供できる」とアピールした。

 リクラストは、スイスのノバルティスファーマが創製したビスホスホネート製剤。「エルシトニン」(エルカトニン)、「テリボン」(テリパラチド酢酸塩)に続く同社3例目の骨粗鬆症治療薬。年1回投与製剤として2007年に欧米で承認を受け、日本では旭化成ファーマが10年6月に独占的開発・販売権を取得して開発した。今年9月には、製造販売承認を取得した。

 通常、年1回、5ミリグラムを15分以上かけて静脈内に点滴投与する。

 堀社長は「日本では薬価などがまだ決まっていないが、国内ビスホスホネート製剤投与患者数約240万人のうち、5~10%のシェアを獲得したい」と述べた。

 また、沖本クリニックの沖本信和院長は「年1回投与と医療連携によって、治療開始と治療継続率100%を目指せるのでは」と期待を込めた。