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准看護師の応募者減少し、倍率2.0倍に-日医が養成所調査を公表(医療介護CBニュース)

日本医師会(日医)が10日に公表した「助産師・看護師・准看護師学校養成所調査」によると、2016年度の医師会立の准看護師学校養成所の定員に対する応募者の倍率は、前年度(2.2倍)に比べて低下し、2.0倍となった。神奈川県の2校を含む3校が募集を停止したほか、看護系大学の増加などが要因とみられる。【君塚靖】

 准看護師課程への応募倍率は、低下傾向をたどっている。応募者数で見ると、2011年度に過去最大の2万9058人を記録したが、それ以降は減少を続け、16年度は1万6487人にとどまった。この調査結果を説明した釜萢敏常任理事は、「准看護師は地域への定着率が高い。超高齢社会における看護職の必要性と医師会立養成所の魅力をPRしていく必要がある」と述べた。

 日医では、この調査結果を受けて、「医師会立の養成所が閉校となれば、地域の看護職員不足は一層深刻になる。厚生労働省や都道府県・市区町村行政による補助金の増額や各種規則の柔軟な運用など、養成の支援が必要」などと訴えている。