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「コレラ毒素」に免疫増強作用あり 県立医科大学がメカニズム解析 がんや感染症の新しいワクチン開発へ/和歌山
2/18(月) 19:13配信
テレビ和歌山
県立医科大学は、コレラの病気の原因となる物質「コレラ毒素」の分子の一つに、免疫を増強させる作用があることを見出したとして、今日、記者発表を行いました。これは今日、県立医科大学医学部先端医学研究所生体調節機構研究部の佐々木泉助教と改正恒康教授が会見して、発表したものです。
「コレラ毒素」に免疫増強作用あり 県立医科大学がメカニズム解析 がんや感染症の新しいワクチン開発へ/和歌山
コレラ毒素はコレラ菌による感染症、いわゆる「コレラ」の病気の原因となる物質で、同時に免疫増強剤としても機能し、感染症やがんに対する防御免疫を高めるとされているものの、その作用のメカニズムはわかっていませんでした。佐々木助教らは、マウス由来の細胞を用いて、その作用のメカニズムを研究し、コレラ毒素を構成する分子の一つに、免疫を増強させる作用があることを見出しました。
「コレラ毒素」に免疫増強作用あり 県立医科大学がメカニズム解析 がんや感染症の新しいワクチン開発へ/和歌山
また、この作用では、「ピリン」といった病原体を認識するセンサーが活性化することから、これらのセンサーに関与する糖尿病のほか、痛風や動脈硬化といった自己炎症性疾患などの病態の解明に対する可能性も示しました。佐々木助教らは「この研究成果は、がんや感染症の治療に向けた新しいワクチンの開発だけでなく、糖尿病や自己炎症性疾患の病態の解明にも繋がる」と期待を寄せています。