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男性がん、大腸が胃に次ぎ2位に-12年全国推計値でがん罹患86.5万人(医療介護CBニュース)

国立がん研究センターがん対策情報センター(若尾文彦センター長)は29日、地域がん登録のデータを基に集計した2012年の全国のがん罹患数・率の最新推計値を発表した。この中で、12年に新たにがんと診断された患者数は、86.5万人となったほか、男性の部位別の患者数の上位は、前年2位の前立腺と4位の大腸が入れ替わり、トップの胃に次いで大腸が2位となった。【君塚靖】

 地域がん登録によるがん罹患数・率の全国推計値の集計はこれで10回目となるが、初めて47都道府県のデータがそろった。12年の1年間にがんと診断された患者数は男性50万3970人、女性36万1268人の合計86万5238人となり、前年(85万1537人)に比べ1万3701人増加した。

 部位別の患者数の順位については、女性は前年と変わらずに乳房、大腸、胃、肺、子宮だったが、男性は前立腺の患者数の増加が頭打ちとなる一方で、大腸が増えたため、前年に続いて胃がトップであったことに変わりはなかったが、前立腺と大腸が逆転して胃、大腸、肺、前立腺、肝臓の順となった。