自宅で最期を迎えたがん患者は、病院で最期を迎えた患者と比べ、生存期間にほとんど差がないか、自宅のほうがやや長い傾向があるとする研究結果を筑波大と神戸大のチームがまとめた。退院して自宅に戻ることで余命が縮むのではないかという不安を和らげられる結果だとしている。
論文を米国がん協会の学術誌に発表した。
チームは、国内58の医療機関で、緩和ケア病棟に入院した患者や在宅の緩和ケアを受けた患者らを2012年9月から1年半かけて調査し、2069人について分析。最期を迎えた場所が病院か自宅かによって生存期間に違いがあるかを調べた。