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介護現場チームリーダー、経験5年軸に議論-福祉人材確保専門委員会(医療介護CBニュース)
3日に開かれた社会保障審議会福祉部会福祉人材確保専門委員会(委員長=田中滋・慶大名誉教授)では、現場のチームケアのまとめ役などを担い、専門的なケアも手掛ける「チームリーダー」についての位置付けが話し合われた。厚生労働省は、介護福祉士をチームリーダーとする場合、ケアマネジャーの実務経験などを参考にしつつ、5年の業務経験を目安にするという論点を示した。【大戸豊】
委員からは、5年の業務経験についての異論は特になかったが、マネジメント分野とスペシャリスト分野に分けた長期的なキャリアパスが必要などといった声もあり、議論の焦点が定まらなかった。
榎本芳人・社会・援護局福祉基盤課福祉人材確保対策室長は、チームリーダーについて、障害者の施設や在宅では形態が違ってくるが、高齢者施設であれば、ユニットリーダーなどを想定していると述べた。
別の委員からは、チームリーダーの議論の目的について質問があり、榎本室長は、委員会で議論して終わりではなく、介護福祉士養成カリキュラムの改定などに反映させることを考えているとした。