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認知症の早期発見、周囲の気づき重要 御前崎で専門医講演

御前崎市はこのほど、市民向けの認知症講演会を同市の池新田公民館で開いた。認知症・神経内科専門医の小野沢里衣子さん(医学博士)が講演し、認知症の早期発見と予防策の大切さを市民約200人に伝えた。

 小野沢さんは認知症の特徴について、加齢に伴う物忘れとは異なり、正常だった脳の働きが低下して日常の生活に影響が出ると指摘した。主な症状としては、同じ話を何度もする▽探し物や聞き忘れが増える▽慣れた道に迷う▽日時を間違える-を挙げた。

 認知症は当事者がまず症状に気付くケースが多いが、恥ずかしさなどを理由に家族や知人に隠そうとする傾向があるとして、「周囲の気づき」が重要と訴えた。「認知症予防の10カ条」と題し、生きがいづくりや家族団らんの食事、適度な運動などを励行するよう呼び掛けた。

静岡新聞社