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1型糖尿病に関連か 発症時に減少するたんぱく質特定
1型糖尿病の発症に関わるたんぱく質を、北里大、カリフォルニア大サンフランシスコ校(UCSF)などのチームが特定した。米糖尿病学会誌に論文を発表した。新たな予防治療や診断法の開発につながる期待があるという。
1型糖尿病は膵臓(すいぞう)のβ細胞が破壊され、インスリンを分泌できなくなる。生活習慣が関係する2型とは異なり、免疫異常に原因があることが知られている。
UCSFの児玉桂一准教授(小児科)らは、1型糖尿病のマウスでは、ビタミンD結合たんぱく(VDBP)と呼ばれるたんぱく質が、免疫器官の胸腺で非常に少ないことに着目。VDBPと膵臓の関係を調べ、膵臓のβ細胞近くにあるα細胞からVDBPが分泌されていることを発見した。