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「歩く」「走る」の動作を変えると、疲れにくい体に変わる(ダイヤモンド・オンライン)
シリーズ累計30万部の「骨ストレッチ」。驚くほど簡単なのに、効果に喜ぶ人が多い。前回紹介した「ダブルT」を応用して、歩く、走る、という日常動作をラクにして疲れにくい体に変えよう。
● 立ち方を変えると、 ラクに歩けるようになる
前回ご紹介した「ダブルT」の立ち方は、ウォーキングにも活用ができます。
★【復習】ダブルTの立ち方★
まず両脚を肩幅に開き、左右の脚の中指からかかとへと通る縦のラインと、くるぶしの両側を結ぶ横のラインの交点を意識して立つようにしてください。
2枚のA4サイズの紙にそれぞれTの字を書き、それを見下ろした時にTの文字の上下が逆になるようにして並べ、Tのラインの横棒の上に左右のくるぶしの2点、縦棒の上に中指の中心を置いて立つとわかりやすいでしょう。
ダブルTの立ち方ができたら、そのまま前に踏み出してみてください。縦のラインにあたる中指を意識して歩くようにすると、スーッとラクに進んでいけるはずです。
中指のラインがうまく意識できないという人は、両足の中指を手の指で2~3回、強く押してから歩くのもおすすめです。
陸上競技の世界では「親指や母指球で地面を蹴って前に進む」ことがすすめられていますが、こうした地面を蹴った走りを続けている限り、速く走ろうとするほど親指や母指球に負荷がかかります。
なぜなら、親指にはブレーキをかける役割があるからです。たとえば、車の運転でブレーキを踏む際は足の親指に力が入るはずです。手の指も同様で、箸を持つ時、親指に力を入れると箸の動きが止まってしまうため、ただ添えるようにしているでしょう。
あるいは、昔の人は草鞋や下駄を履いていましたが、どちらも鼻緒に親指と中指を挟むようになっているはずです。この形だと親指の動きが抑制されるため、自然と中指のラインに力が通るようになっています。
こうした点をふまえれば、親指で地面を蹴るようにして走ることは、走りながらブレーキをかけ続ける、つまり、体に負荷をかけ「ケガしてください」と言わんばかりの行為なのだとわかるのではないでしょうか?
● 両手で足の中指を押すと、 ラクに歩ける!
中指のラインを意識して歩くと、親指の踏ん張りがきかない分、自然に前傾姿勢になりながら前に進んでいくことになります。前傾姿勢になれば体幹の重さを存分に活かせますから、体に負荷をかけずにラクに歩けます。
要するに、通常のウォーキングでは体の重さがほとんど活かせていない。いや、活かせていないどころか、踏ん張って歩くことで、逆に両脚で重たい体を運んでいるような不効率な動きをしているのです。1/3ページ