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運動不足を解消する1日1分の「足首ストレッチ」を医師指南

医者は患者に健康を説く立場だが、必ずしも自らの健康管理を徹底できているとは限らない。

 自律神経研究の第一人者で、ベストセラー『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム)の著者である順天堂大学医学部教授・小林弘幸医師もまさにそう。つい深酒や大食いをしてしまうこともあるという。

 それでも小林医師が健康を保てる秘訣は「不摂生をリカバリーできる生活習慣を知っているから」だ。新刊『不摂生でも病気にならない人の習慣』(小学館)も話題の小林医師がアドバイスする。

◆ダラダラを「目的化」

 休日や予定のない日にダラダラと過ごしてしまうことは多いが、大事なのは予定を無理に詰め込むのではなく「意識的に休む」ことだという。

「一番良くないのは、『無駄な1日を過ごした』と後悔して嫌な気分で夜を迎えること。自律神経のバランスが崩れて睡眠や疲労回復を妨げます。何もやることがない日は『今日1日、ダラダラしよう』と“目的化”すれば、1日の終わりに達成感を覚えます」(小林医師)

◆1日1分「足首ストレッチ」

 体を動かす習慣のない人は突然激しいトレーニングに挑むより「1分間の自律神経ストレッチ」をすべきだという。

「ストレッチで自律神経を刺激すると、血流が改善されて筋肉がスムーズに動くようになります。

 椅子に座ったまま右足首を左ひざに軽く乗せ、そのまま両手で右足首をグルグル回す。その後、足を入れ替えて同様の動きを繰り返します。この『足首ストレッチ』は股関節の可動域を広めて歩行が滑らかになり、下半身の疲労も軽減されます」(同前)

 日頃の不摂生をリカバリーできれば、人生の愉しみがさらに広がる。

※週刊ポスト2020年2月21日号