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肺炎の原因となる加湿器の間違った使い方
花粉症の時期がやってきた。鼻づまりで口呼吸となり、喉の乾燥を防ぐために加湿器をフル稼働させる人も多い。だが使い方には要注意だ。呼吸器内科医の生島壮一郎氏は「加湿器の間違った使い方で、肺炎になる人もいる」と警鐘を鳴らす――。※本稿は、生島壮一郎『肺炎に殺されない! 36の習慣』(すばる舎)の一部を再編集したものです。
■花粉症で鼻がつまれば「口呼吸」になる
鼻をかんでもかんでも、永遠に出てくる鼻水。安眠を妨げる鼻づまり。眼球を取り出してブラシで洗いたいほどの眼のかゆみ──。毎年、この季節に多くの人を悩ませる花粉症は、主にスギやヒノキなどの花粉によって起きる季節性のアレルギー症状です。鼻腔や眼の粘膜から体内に入ってきた植物の花粉を“外敵”とみなして抗体がつくられ、免疫機能が過剰に働くのです。
ひとたびアレルギーになると、花粉にさらされるたびに「ヒスタミン」や「ロイコトリエン」などのアレルギーを誘発する物質が大量に放出されます。そして、異物とみなした花粉を排除しようと、鼻水や鼻づまり、くしゃみ、眼のかゆみといった症状が起きるのです。圧倒的に患者数が多いのはスギ花粉によるものですが、近年は初夏から初秋にかけて多く飛散するイネ科の植物による花粉症も増えており、春から秋までずっと症状が続く人もいます。
花粉症によって、鼻の粘膜がむくんだ状態が鼻づまりです。