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インフルエンザ、花粉症のカギは“鼻の奥”にあった。口呼吸に要注意
毎年、この時期になるとインフルエンザが猛威をふるっており、各地の小中学校では学級閉鎖、学校閉鎖が相次いでいます。また、東京では過去最多の患者数を記録したというニュースもあるように、まだまだ油断できません。ワクチン接種は言うまでもなく重要ですが、日々のセルフケアが非常に重要になってきます。
「慢性上咽頭炎という症状をご存じでしょうか?
上咽頭とは鼻の奥にある粘膜で、ここにウイルスや細菌が侵入することで炎症を起こすのですが、鼻炎、のど痛、頭痛、肩こりなどあらゆる症状を招きます。インフルエンザに感染しやすい人は、まさにこの上咽頭で炎症が起こっている可能性が大きいのです。
ですから、日頃から鼻の奥をケアすることが、感染を防ぐ大きな助けになってくるのです」
そう語るのは、『慢性上咽頭炎を治せば不調が消える』の監修者である医師の堀田修氏。上咽頭の重要性を長く説いてきました。また、インフルエンザと同時期に流行し、春にかけてこれから活発化する花粉症対策にも、この上咽頭に対する治療は非常に有効だと言います。
「慢性上咽頭炎があるとアレルギー症状も起こりやすくなります。季節性のアレルギー性鼻炎はおもに花粉症のことで、スギやヒノキ花粉以外にもさまざまな花粉が原因してきます。検査で何に対してアレルギー症状を起こすのかをつきとめた治療を行うのが第一ですが、上咽頭のケアを同時にしていくことで、アレルギー反応を弱めたり、アレルギー反応そのものが起こりにくくなることもあります」
そこで、インフルエンザ、花粉症を防ぐためにも、まずは自力でできるセルフケアを教えていただきました。口呼吸の人は注意が必要!「寝る時口テープ」がオススメ
呼吸は本来鼻で行うものですが、鼻がつまっていたりすると口呼吸になりがちです。実は、口呼吸は健康上さまざまなデメリットがあります。
本来は鼻を通過して浄化されていく空気が、口呼吸することによってウィルス、細菌を含んだ空気が直接咽頭や肺に入ってしまいます。すると、さまざまな感染症などにかかりやすくなるのです。
ですから、寝る時に口テープを貼って、鼻呼吸を習慣化させることで、健康リスクを抑えることができます。(ただし、鼻がつまっているなどの症状をお持ちの方は医師に相談を)1/2ページ