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甘い物でイライラ解消、逆にストレスを助長していた!(ダイヤモンド・オンライン)
梅雨時期は、なんだか憂鬱でイライラしてしまう方も多いのではないでしょうか? 平成25年の国民生活基礎調査(厚労省)によれば、悩みやストレスがある人の割合は、
30代 54.2%
40代 55.1%
50代 53.8%
と、なかでも40代が最もストレスを感じている世代であることがわかります。
ストレスを感じると、食行動に影響があらわれる方は少なくありません。
ストレスが溜まって、甘い物を食べたい、お酒を飲みたい、ドカ食いしたい…など食でストレスを解消した経験は誰にでもあるはずです。しかし、実はそうした行動は余計にストレスを助長してしまうのをご存じでしょうか?
今回は、ストレスと食べ物の関係を紐解きながら、ストレス解消におすすめの食事についてご紹介していきます。
● ストレスに対抗、鎮めるには「タンパク質」
ストレスを感じると、脳の神経伝達物質が働きます。おおまかに分けると2つの神経伝達物質にわけられ、通常はこの2つのバランスが保たれて、私たちはストレスなく穏やかに過ごすことができているのです。
<興奮性伝達物質>…アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンなど
ストレスを感じると活発に働き、やる気を起こさせたり、集中力を高め、ストレスに対抗する伝達物質。
<抑制性伝達物質>…セロトニン、アセチルコリン、メラトニンなど
ストレスを鎮める際に働き、脳をリラックスさせ、興奮を抑える物質。
これらの伝達物質は、タンパク質を原料としてつくられています。またビタミン、ミネラルによって合成されているので、ストレスに対処するには毎日食べるものがとても大切だとわかっていただけると思います。● なぜ「甘い物」がむしろストレスを生むのか
ストレスがたまると、甘い物に走る方は注意が必要です。
チョコレート、クッキー、ケーキなどの甘いおやつや、炭酸飲料、清涼飲料水などの甘い飲み物などの「糖質」を多く含むものは、食べると糖質が脳のエネルギーになります。しかし、砂糖(特に精製されたもの)を多く含む食材は、血糖値を急激に上げ、その後急激に血糖値を下げるという特徴もあります。この血糖値の乱高下と、甘いものを食べ過ぎると、血糖値を下げるインスリンが多く出てしまうことで脳が糖分不足に陥るため、疲労やイライラ、精神不安などにつながるのです。
そうすると、またそのストレスを解消するために甘い物を口にする…という負のスパイラルに巻き込まれ、更にイライラや不安につながりストレスを助長してしまいます。
どうしても甘い物が欲しい時は、ただ甘いだけのものではなく、食物繊維が一緒に摂れる果物がおすすめです。食物繊維は、血糖値の急激な上昇を抑えるのに役立ちます。
よくスーパーなどで見かける果物でいうと、キウイフルーツ、オレンジ、グレープフルーツ、りんごは糖分が低めで食物繊維を多く含みます。最近では、カットフルーツをスーパーやコンビニでも見かけるようになってきたので活用するのもよいですね。
健康的だとドライフルーツが流行していますが、ドライフルーツは生の果物に比べて、水分を飛ばしている分、同じグラム数で考えると糖分も多く含まれている事と、重量が軽いのでお腹を満たせずに大量に食べてしまう傾向があるので注意が必要です。
果物にもいえることですが、やはり食べ過ぎれば糖質のとり過ぎにつながるので、生の果物であれば1日100gくらいを目安にしましょう。
<100gの目安>
キウイフルーツ…約1個
オレンジ…約1/2個
グレープフルーツ…約1/4個
りんご…約1/3個1/3ページ
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