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【血糖値スパイクを考える】炭水化物の重ね食いも要注意 血糖値の上昇抑える五カ条「基本は食事と運動が大事」
最近、糖尿病との関連が注目されている血糖値スパイク。血糖値が急激に上下動する現象で、空腹時血糖値を測定する通常の健康診断では発見しにくい。先週に続き、糖尿病治療を得意とする(公財)日本国際医学協会理事長で、(医)健隆会 石橋医院(東京都世田谷区)の石橋健一院長に予防法などを聞いた。
血糖値は食事を取ることで上昇し、2~3時間かけて下降する。空腹時血糖値が110mg/dl未満でも、食後2時間の血糖値が140mg/dlを超えている状態を「食後高血糖」と呼ぶ。この状態を放置しているとやがて空腹時血糖値も高くなり、糖尿病へまっしぐらということになってしまうのだ。
「そうならないためには、きちんと血糖コントロールすることが大事。その基本となるのが、食事と運動です」と石橋院長。高血糖予防のコツとして、(1)糖質に偏らない食事を(2)早食いをしない(3)野菜を先に(4)食事は抜かず夕食は早めに(5)食後に有酸素運動を-の5カ条を挙げる。
仕事が忙しく、ゆっくり昼食をとっている時間がないとか、残業で帰りが遅くなりがちというビジネスマンなど、まさに要注意ということだ。
「また、おにぎり+サンドイッチや、うどん+いなりずしといった炭水化物の重ね食いも注意が必要です。ラーメン+半炒飯+焼き餃子なども要注意です」。そうした食事や生活習慣の改善とともに、血糖値に働きかけるとされる飲料などを試してみるのも一つの方法と石橋院長は話す。