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はしか急増 すでに昨年の2倍超 拡大に注意呼びかけ 大阪府感染症情報センター
大阪府感染症情報センターは7日、今年の府内の麻疹(はしか)の感染報告が3日までに計38人となり、既に昨年1年間の2倍を超えたと発表した。同時期までの数としては過去10年で最も多く、府はさらなる拡大の恐れがあるとして注意を呼び掛けている。
同センターによると、年齢別では、6カ月未満2人▽9歳1人▽10~14歳6人▽15~19歳6人▽20歳以上23人。地域別では大阪市が18人と最多で、続いて箕面市や池田市を含む豊能地区が15人。堺市▽泉州▽北河内――などでも報告があった。
これまでの年間報告数は、2015年2人▽16年51人▽17年10人▽18年15人――だった。計394人の感染が報告された08年も同時期までの報告は24人にとどまっていた。
今年は全国で麻疹が流行しており、国立感染症研究所によると、先月27日までに113人が報告されている。都道府県別では三重県が41人と最多。昨年末に津市で開かれ、49人が参加した宗教団体主催の研修会で集団感染が起きた。
この研修会に参加、麻疹に感染した同県の10代男性が先月6日、京セラドーム(大阪市西区)であったアイドルグループAKB48の握手会や隣接する商業施設を訪れており、感染拡大につながった可能性がある。
麻疹は感染力が強く、肺炎や中耳炎を併発しやすい。1000人に1人の割合で脳炎を発症するとされる。府は同31日、ホームページでワクチンの定期接種や早めの受診を呼び掛けた。【松本光樹】