介護・医療関連ニュース
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松竹とUR「笑いで健康に」 団地で体操・落語コラボ
芸人やタレントを抱える松竹芸能(大阪市)が都市再生機構(UR、横浜市)とタッグを組み、「笑い」のある健康増進事業を手がけている。団地暮らしのお年寄り向けに、落語と体操を組み合わせた健康教室を開いて健康寿命を延ばすのが狙いだ。笑う門に「健康」は来るのか――。
奈良市のUR中登美(なかとみ)第3団地。2月中旬、敷地内の集会所から笑い声が漏れてきた。声の主は団地で暮らすお年寄り34人。
「子犬とかけて糖尿病ととく。その心は、ケットウ(血統、血糖)が気になります」。落語家の笑福亭純瓶(じゅんぺい)さんの謎かけ遊びに会場はわき、古典落語「犬の目」にも笑いが絶えない。
心身ともリラックスした後に登場したのは、陸上競技日本代表のトレーナーも務めた曽我武史さん(44)。「良い姿勢をつくり、しっかり踏ん張る」と指導を受けながら、参加者はスクワットやひざの曲げ伸ばしなどで軽く汗を流した。
自宅で気軽にできる体操を紹介する健康カレンダーも全員に配られた。夫と暮らす横山千鶴子さん(68)は2度目の参加。「体操だけでなく、笑いもあって楽しい。これだと長続きするわ」と納得の表情だ。