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【9月3日は睡眠の日】健康のための理想の睡眠時間は?
9月3日は「睡眠の日」。「ぐっすり」のゴロ合わせからこの日が選ばれました。「短時間睡眠者」は寿命も健康寿命も短いと言われていますが、皆さんの睡眠時間はどれぐらいですか?
ウェザーニュースで普段の睡眠時間について、アンケート調査を行いました。選択肢は「8時間以上」「7時間以上」「7時間未満」「4時間未満」の4択です。
結果は「7時間未満」が74%と最多でした。「7時間以上」が19%(「8時間以上」含む)で、「4時間未満」が7%のため、ほとんどの人は4~7時間程度の睡眠で生活しているようです。
では、肉体・精神の健康状態を保つためにはどれぐらいの睡眠時間が理想なのでしょうか?『疲れがとれて朝シャキーンと起きる方法』の著者で睡眠コンサルタントの友野なお先生にお聞きしました。肉体・精神の両方を蝕む睡眠不足
睡眠不足は高血圧・糖尿病・肥満などの生活習慣病やがん、精神疾患、認知症などの罹患率や死亡率を高めることが、国内外の疫学調査で明らかです。
例えば、今回のアンケート調査では「7時間未満」の人が81%(「4時間未満」含む)だったのに対し、「8時間以上」はわずか4%でしたが、両者には体内の免疫系で明確な差が出ているそうです。
「153名の21歳から55歳を対象とした睡眠時間と免疫系の関係性を調査した研究では、睡眠が7時間未満の場合、8時間以上眠る人より約3倍風邪をひきやすくなるという報告があります」(友野先生)
また、睡眠不足は精神面にも影響がでます。
「ある実験では4時間睡眠を2週間続けると、丸2日徹夜した状態の認知機能になるという報告があります。さらに、6時間睡眠を2週間続けた場合でも丸1日徹夜した状態になることが判明しています。
さらに怖いのは、どちらのグループも『眠気』を感じていなかったことです。つまり、自分が疲れていることにも気づかず無理をしてしまい、ある日突然、重病になってから心身の不調を自覚することになるのです」(友野先生)1/2ページ