用語集

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)は、血液の酸素と二酸化炭素を交換する部分である肺胞の破壊、空気の通り道である気道の炎症が起きる病気です。原因の90%以上はたばこの煙で、煙に含まれる有害物質を長期間吸入することで起こります。ゆっくり進行して、肺胞が一度破壊されると元に戻りません(不可逆性)。病気が進行すると、息切れ、せきや痰の回数が増加します。最終的には体を動かすと息苦しくなり、酸素不足で肺や心臓への負担を軽減されるために、酸素療法を受ける必要もある病気です。
厚生労働省の統計によると2014年のCOPDによる死亡者数は16,184人で、全体としては増加傾向にあります。男女比は4:1で男性のほうが多いですが、今後は女性の死亡数の増加が考えられます。
坂道などで呼吸困難になる、3週間以上続く咳や痰、ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音がする、風邪をひくことが多いなどの自覚症状があり、喫煙歴が長い人はCOPDが疑われます。