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血中マイクロRNAを用いた認知症発症リスク予測モデルの構築(国立長寿医療研究センター)

国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター(理事長:鳥羽研二, 愛知県大府市)のメディカルゲノムセンター(新飯田俊平センター長)を中心とした研究チームは、血液マイクロRNA(miRNA)の網羅的な発現情報をもとに、認知症発症のリスク予測モデルを構築しました。

チームは5,000例近くのmiRNA発現データを蓄積し、様々なデータ解析を行っています。その中で今回、重水大智ユニット長らは疾患群の絞り込みを行い、認知機能正常高齢者と合わせて1,569人のmiRNAプロファイルデータから、アルツハイマー病(AD)、血管性認知症(VaD)、レビー小体型認知症(DLB)の三大認知症を一度の検査で判別できるモデルを構築しました。

また機械学習により実装されたこの予測モデルは、AD前段階の軽度認知障害32例について、半年後の認知症への移行、あるいは移行なし、を高精度に予測することができました。このモデルは認知症の治療法選択や患者マネジメントに早期に対応できるなど、有用性が期待されます。
(国立長寿医療研究センタープレスリリースより)
http://www.ncgg.go.jp/mgc/news/20190225.html