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ビールの苦味成分が脳内の清掃細胞を活性化し、アルツハイマー病を予防(東京大学大学院農学生命科学研究科)

東京大学大学院農学生命科学研究科の中山裕之教授と学習院大学、キリン(東京都中野区)の研究グループは、ビール原料のホップが生む苦み成分「イソα酸」に、記憶障害などの症状を伴うアルツハイマー病の予防効果があり、認知機能も改善されることを確認したと発表しました。

東京大学大学院農学生命科学研究科のプレスリリースによると、
◆アルツハイマー病の症状と病変を再現する遺伝子改変マウスに、ホップ由来のビール苦味成分イソα酸を投与すると、脳におけるアミロイドβの沈着と炎症が抑制され、認知機能も改善されました。 

◆イソα酸は、脳内で老廃物や異物の排除を担うミクログリアを抗炎症型へと誘導する作用と、老廃物の除去を亢進する作用を併せ持ち、アルツハイマー病に対する予防効果を示しました。 

◆適度な量のビールやノンアルコールビールテイスト飲料の飲用によるアルツハイマー病予防の可能性が示されました。

詳細は、東京大学大学院農学生命科学研究科のプレスリリースをご確認下さい。
http://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/2016/20170303_2.html